2008年08月20日

福島県立大野病院裁判の遺族感情

福島県立大野病院の裁判、一審は無罪となりましたね。
医療の専門的なところはよくわからないのですが、原告の話。
「なぜ事故が」…帝王切開死、専門的議論に遺族置き去り : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
お亡くなりになった方はお気の毒とは思います。
渡辺さんは判決前、「なぜ事故が起きたのか、なぜ防げなかったのか。公判でも結局、何が真実かはわからないままだ」と話した。
おそらく、この人が知りたかったのは、「誰が悪いのか」ってことなんだと思います。「事故」にはかならず原因があって、そこには人が絡んでるんですよね。例えば交通事故なら、スピード出しすぎてましたとか、信号無視しましたとか、かならず「悪い人」がいる。反対に、例えば道を歩いていて雷に打たれました、なんてときには、誰が悪いわけでもない、天災なわけです。
今回は、「事故」なのか「天災」なのかを判断する裁判で、そこで「天災」ですという判決になったのですが、遺族にとってはこの件はあくまで「事故」であって、だれか悪人がいるべきで、その悪人がだれか、どうやってこの女性が殺されたか、というのが「真実」なわけです。
でも、裁判で争われたのはそうではなかった。
証人として法廷にも立ち、「とにかく真実を知りたい」と訴えた。「大野病院でなければ、亡くさずにすんだ命」と思える。公判は医療を巡る専門的な議論が中心で、遺族が置き去りにされたような思いがある。
おそらく原告は控訴すると思いますが、今回の判決で、「大野病院でなくとも救えなかった命」という判断は一応くだされたわけです。しかし、これでは遺族感情は解決しない。でも、もともと裁判って、遺族感情を解決するために開かれているわけではない、ってことですよね。
それを理解せず、「真実が知りたいから」といって裁判を起こす人が多いです。裁判を起こす人のコストパフォーマンス的にも、裁判を起こされた側のコスト的にも、また今回のように社会全体に与える影響的にも、大きな損失だと思うのですが、訴訟を起こす権利はだれにでもありますから、これは想定されたコストとしてあらかじめ見込んでおくしかないのでしょう。

今日のチベットリンク:
FujiSankei Business i. 中国・アジア/【ワールドウォッチング】チベット問題の深層 軍系企業が離さぬ”宝石箱”
チベットは地下資源・自然資源が豊富で、その利権を人民解放軍系の企業が握っているそうです。2008/08/29追記
posted by xin at 17:01| Comment(0) | TrackBack(1) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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