レジデント初期研修用資料: 夢は描いた瞬間から陳腐化する
で、全力で釣られてみます。
たぶん「はてなダイアリー」を使うだけで実現できる。
1. 県内のすべての病院に「はてなダイアリー」の無料ユーザーになってもらう
2. 各病院は毎日、その日に勤務する医師と、その人の専門領域を日記に書く
3. 「狭心症」とか「胃癌」とか、医学用語は県内で共通のものを使用するよう、取り決めておく
4. 「日記」の題名は、「○○県 ○○病院 GEMSIS」として、日付のあとには「内科○○医師 胃癌、異潰瘍…」なんて文字が並ぶ
5. はてなダイアリーにはキーワード機能がある。患者さんの病名を「GEMSIS」という単語と一緒にキーワード検索すると、その日にその病名を記載した病院が、検索ワードリストに並ぶ
6. 「はてな」はマップ機能とも連動している。救急車が今居る場所を住所で打ち込めば、近隣施設の検索は簡単
ぱっと思いつくだけでも、以下の疑問が沸きます。
- 可用性の確保は?システムが必要とされる夜間365日にサービスが利用できることを、だれがどうやって保証するの?
- ユーザビリティは?はてなダイアリーに書くのは誰?そのスキルがない人への教育はどうするの?
- 病院からはてなダイアリーにつなげるPCは誰がどうやって確保するの?
- 医者の名前とか個人情報なんだけど、セキュリティは確保できるの?
- 「医学用語は県内で共通のもの」って、確実にあるの?ない場合、誰がどうやって決めるの?
- 「救急車が今居る場所を住所で打ち込」むのは誰?そのスキルはどうやって確保するの?
- で、上で言ったこと、本当に「無料」でできるの?
システム提案者にこれ聞いて、すこしでも詰まったらその場で話を聞くのやめますよ。
ただで出来ることには限界とか制限があります。無料のシステムはいろんなことに目をつぶってます。個人で使うのならともかく、企業とか政府とか病院とか、それなりの組織が使うシステムには目をつぶれないところがあって、企業とか病院とかはそのためにお金をだすんです。そうでなかったら、これだけオープンソフトや無料のサービスが広まっている世の中で、IBMとか日立とかのいわゆるベンダーが存続できているわけがないです。
今回、30億円が妥当かどうかはいろんな意見があるでしょうし、ボッタクリだという主張を行うのは自由です。しかし、その根拠をこんな穴だらけの無料システムに求めるのはかなり無理があると思います。
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